ふる日々は土になる

2011

紙にシャープペンシル、鉄板、木材

4800mm×2500mm×200mm

「中之条ビエンナーレ2011」/赤岩公民館、中之条町 群馬

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ふる日々は土になる1

Installation view/ ふる日々は土になる

ふる日々は土になる2

Installation view/ ふる日々は土になる

ふる日々は土になる3

Detail/ ふる日々は土になる

ふる日々は土になる4

Detail/ ふる日々は土になる





中之条ビエンナーレ2011出品作品。群馬県中之条町の赤岩公民館にて展示。2011年6月—8月までの2ヶ月半、赤岩集落に滞在し制作した。


展示によせたテキスト:

赤岩は重さのある土地である。里にはいつも花が咲き、土蔵づくりの家の並ぶ道は清潔に保たれている。歴史が歴史にならず、過ぎた日々の上に現在がそのままのって、今もまさにつくられている、生きた土地だと感じた。転がっている金具には錆が浮いている。この錆の持つ存在感の重さは自然環境と人の営み、そのせめぎ合いが蓄積されてできたものと思えた。砂の入った玄関を掃き出してもまた砂は入るし、雑草を刈ってもまた生える。暮らすことは徒労のようにも思えるが、気が遠くなるほどの徒労はきっと土のように堆積し、場所の土台になる。私たちは経た日々の上に立っている。

制作にあたって私自身も徒労を重ね、ここで土をつくろうと思った。(2011.10.)


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